簿記系統資格の建設業経理士1級を独学半年で3科目同時合格したのでその経緯を書いていきたいと思います。
建設業経理はどんな資格?
- 1級2級とも試験は年に2回
- 受験資格はナシ
- 2級の合格ラインは7割
→合格率は約40% - 1級は3科目(財務諸表・財務分析・原価計算)
→5年以内に3科目に合格すれば取得できる(合格ラインは7割)
→それぞれの科目合格率は20~30%
→1級は配点の20%が論述
特徴的なのは1級は科目合格制度で5年以内に3科目合格すればいい点です。ただし1科目ごと受けてそのうちとれると思っていると有効期限で失効してしまうので注意!
簿記知識がゼロからの受験
- 高校大学で簿記を学んでいない
- 経理職でもないので当然簿記知識ゼロ
- 学生時代に受けた漢検2級以外資格試験の経験なし
全くの簿記初心者かつ資格試験初心者が大学受験テクニックで建設業経理士試験をどう乗り切ったかという観点で見てもらえばと思います
2級は一か月前から勉強開始
受験申込は済ませてありましたが、宅建も同年に受ける予定があったので
学習は試験一か月前から勉強を始めました。
使用したテキストは通称パタ解き
名前の通り、順番にテキストを読みながら問題を解くことで2級試験の出題パターンは網羅できます。簿記の知識がなかったのでわからない用語は多かったですが頻出ではない用語については放置。
細かい知識が気になるようだと足りない気はしますが、合格するならこのテキストのみで十分です。ひとまず計算問題を解けるように繰り返しました。
高校時代の数学の学習法と同じようなイメージで
当時は青チャートに載ってる問題ならすぐ解答の道筋を組み立てられるようにしてました。
パターンを覚えてから理解を進める勉強方法が簿記にはあってそうと早めに方針を決定できたのも半年同時合格の要因でした。
結果は1問間違えたかどうかのほぼ満点で合格。
2級の合格率は波が激しいですが、比較的やさしい回だったのもあって楽にとれました。
勉強時間は毎日1時間程度の30時間
1級の勉強方法
2級の受験終了後、すぐに1級の勉強に取り掛かりました。同時受験だと受験料が安いのと取るならさっさと取りたかったので3科目受験にしました。あとなにより3科目同時合格したいという見栄
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使用したテキストはもちろんパタ解き
- 財務諸表:3科目の中で最も難しいと言われています。
- 原価計算:名前の通り計算が多めなので理解してしまえば恐れるのはミスだけ。
- 財務分析:暗記要素つよめですが、財務諸表と相性がいいので同時受験なら利点を生かすために理解する時間をさいて学習
勉強した順序は、「財務諸表→財務分析→財務諸表→原価計算→財務諸表」といった形で財務諸表の時間を多めにとりました。
また論述については80点中70点とれれば合格できるので捨てる選択肢も取れるのが悩ましかったのですが、部分点狙いで学習時間をさきました。この点については別記事で
ちなみに当時の財務諸表で概論を使ってました。今なら原価計算を購入してもいいのかもしれません
勉強時間はたまに休みをはさみつつ毎日2時間程度で合計約350時間でした。また計算速度は心の余裕を生むとのことで会社の始業前に10分ほど電卓のブラインドタッチの練習をしてました。
ちなみに左手で電卓を叩ければペンを持ちながら計算できると思って左の練習もしてました。ただし本番の座席が左側で電卓落としそうだったので結局右手・・・
試験結果は、論述を計算に入れない試験後の自己採点で合格ラインの70点以上でした。
論述の採点がどうかとハラハラせずに合格通知を待てたので精神衛生上よかったですね
最後に
簿記系統の資格で一番重要なのは机のある場所で勉強習慣をつけることです!電卓叩けないと効率よく学習できません。これがなによりの難関でしたね・・・
1級試験の一か月後に宅建の試験があったのですが、どんな場所でも勉強できる法律系試験の良さをしみじみと感じてました
ある意味3科目同時合格できてよかったです。もう半年は集中して勉強は難しかったかも。
建設業経理士を長期計画でとるならモチベーションが鍵となると思います。うまく自己コントロールしながら日々の学習に取り組みましょう
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