足掻いて部分点をとるための建設業経理士1級論述の考え方【第28回財務諸表】

建設業経理士

第29回は基本的なことを問われていたので第28回についても見ていきます。

以下の内容は、知識が少なめであっても論述で部分点をとるための考え方を重視しています。
よって知識が抜けている点についてはご容赦ください。

第28回財務諸表の論述過去問

問1 引当金を計上する目的とその要件について、未払費用との違いにも触れながら説明しなさい

問2 完成工事補償引当金と工事損失引当金について説明し、両者の引当金としての性質の違いを説明しなさい

問1の考え方

問1で聞かれていることをまとめましょう

・引当金計上はなんのためにするの?
・どういった時に引当金で計上できるの?
・未払い金との違いは?

以上3点です。

そもそも引当金は「まず将来発生すると考えられる費用を事前にみこむ」といった話なはず。

「そんなめんどくさいことせずに具体化された時に計上すればいいのでは?」
原則としては具体化された時に計上すればいいのですがそうすると困るからしているのです。

例えば現在の失敗によって10年後に5000兆円の具体的な損失がでるとわかっている会社があるとします。でもまだ具体的になってないから計上しない。

とするとどうなるでしょうか?健全な財務諸表を株主や債権者にみせることになります。
間違った判断させることにつながるので事前に計上するメリットがあるのです。

このあたりが目的と要件含まれると思います。
要件は4要件あったはずなので思い出せる限りを書きましょう。そしてこれを未払金と比較していけばいい点数とれるはずです。

①将来の費用
②発生の可能性が高い
③損失額をそこそこ正確に見込める
④現在までに原因がある

未払い金は、すでに発生している費用で額も確定しているぐらいで書いておけばいいでしょう

問2の考え方

聞かれていることをまとめましょう

・完成工事補償引当金の説明
・工事損失引当金の説明
・それぞれの引当金の性質の違い

「完成工事補償引当金」はよく覚えてない・・・

「完成」「補償」に関する引当金であることから完成したときの補償に関する引当金ですね。
工事完成して引き渡し前後で建物の不具合があったら無償で修繕するようなことですかね?
とりあえず書いておけば点数入りそうなのでこれで

「工事損失引当金」は2級の計算とかででてくる引当金ですよね。
工事が赤字になることがわかった時点で引当金で損失みましょうねといった感じの・・・
頑張って説明しましょう。

2つの引当金の違いについて
これ本当にわからないので想像で書ける内容を生み出します。

「工事損失引当金」
工事途中で把握できる引当金。個別の工事で発生する

「工事補償引当金」
工事完成後にでるかでないか。計上額は一般的にかかる費用から推測

部分点になったらいいなぐらいの期待度ですかね。書いた後に解答みましたが怪しいかな・・

最後に

思うに、問題文をいかに簡単な問いに直すかがポイントです。
そして知識がある部分について明確に記述する。

わからない部分はわからないなりに想像して違い等を見出して書けばいい気はします。
白紙なら絶対に0点なので書き得です。

定義は完璧に覚えたいと思ってしまいがちです。
正確に覚えるのも大事ですが、わかってる感がでる一部のフレーズさえ確実に抑えておくのを同時にやっておくと本番で役に立ちます。

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