建設業経理士1級では論述があります。
しかもいやらしいことに配点の20%で、勉強しないで捨てても合格できる絶妙なラインなのです。
計算問題は一度理解してしまえばミスや勘違いがなければ満点も可能ですので、論述を捨てるのも現実的なプランといえます。
時間さえあれば論述まで勉強した方がいいのは間違いない。
ただどの程度優先して学習すべきか悩みませんか?
同じように悩みました。
特に簿記知識ゼロから半年独学で3科目同時合格を目指すとなるとすべてをこなすのは難しい…
ただ正答率90%近くとらなきゃならない試験は怖いので論述に手を出したいと・・・
学習時間の制限がある中でどのような考えで論述に取り組んだかを今回は説明します。
結論:論述は部分点狙いの学習で相乗効果も期待
まず当然ですが論述以外の80点で合格点をとれるようにしましょう!
計算問題が多めですのでパターンといくつかの注意点さえ身に着ければ安定します。試験基礎を習得すれば解けるような試験難易度になっています。
それと計算スピードがそこそこないと論述に時間を使えないどころか見直しも難しいので、計算が遅い人は効率化できるように計算問題に取り組んだ方がよさそうです。
ただしみすみす論述の20点を捨てるのは惜しい。
完璧な正解を求めると時間が足りないです。ただ部分点狙いなら気持ちも楽です。
そして論述の部分点を狙うために必要なのは基本的な知識を使いこなせるということ。つまり計算問題などへの理解にもつながります。
学習するなら
財務諸表>>>財務分析>原価計算
といった優先度がいいと思います。(※2023年6月追記 今は原価計算が難しいので底上げのために原価計算の記述も書けるようになった方が良さそうです)
財務諸表は単純に難しいので論述の部分点が加算されると楽になります。
財務分析は論述の知識がほかの問題にもいい影響を与えやすいです。
原価計算については計算問題を頑張った方が効率がよさそう。
個人的に論述のための知識ポイントを絞り切れなかったのもあります・・・・
しかし部分点狙いで本当に点数をとれるのでしょうか?
部分点狙いをする理由:白紙答案が多いと予想できるので採点が甘そう
まず建設業経理士試験の特徴をみてみましょう。
- 論述を捨てる選択肢があって白紙が多そう
- 簿記系統で文章が苦手な受験生もいること
- 論述慣れしていない受験生が多そう
- 基礎力を試す論述であること
- 合格率が20~30%
ただでさえ白紙が多くなりがちな論述試験で、必ず論述に取り組まなければならない仕組みであれば白紙比率が高まります。
そして簿記の試験を受ける受験生は偏見かもしれませんが論述あまり得意ではなさそうです。
こういった条件でもしも採点基準が厳しかったらどうでしょう?
ただ白紙率が高くなる一方だと思いませんか?
そして合格率が20~30%であり、合格者数を一定の数まで絞る必要がない試験であることから論述で合格者の調整をする必要もありません。
よって採点基準は甘そうなので取り組む価値はあると考えました
最後に:論述は醜く足掻きましょう
論述の考え方については別記事で紹介しようと思います。
ここでは一つだけ
資格試験での文章では、
「読解可能なレベルの字の下手さ」
「点数稼ぎのために用語を詰め込んだ醜い文章」
であっても採点者は頑張って読んで採点基準を満たしているかどうか判断してくれます。
ですから見栄えは気にせず得点を稼ぐことに集中しましょう!
採点者も無心で大量の答案を採点するだけなので足掻くのは恥ずかしい気持ちは捨てましょう。
試験時間さえ残っているのなら論述で足掻きましょう!
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