「目標のために取り組みはじめたはずなのに、いつの間にかこんなことを続けたって意味がないんじゃないか?」とふと思ってしまうことがあります。
当初の熱意が失われて飽きてしまうこともありますよね
どうすれば飽きずに取り組み続けられるのでしょうか
今回は梅原大吾の『1日ひとつだけ、強くなる。』からプロゲーマーがなにを心がけているのかを読み取りたいと思います。
著者は継続するためには「他人に評価軸を委ねない」「日々の成長を実感する」と言っています。
どういうことなのでしょうか。具体的に紹介します。
「他人に評価軸を委ねない」
格ゲーは結果の世界。
大会に向かって減量のために苦しい思いをするボクサーに似たようなイメージがあります。
勝利に向かって全力をつくす。勝てば多大な名誉と賞金。
しかし梅原は結果を目的にしてはいけないと言います。
アマチュアは燃え尽きてもいいがプロは安定した取り組みを見せなければならないのです。
目的を達成してしまうと燃え尽きてしまう心理はプロにとっても変わらないのでしょう
結果が明らかに外からわかる世界だからこそ、外部に評価を委ねてはいけないともいいます。
外部から評価してもらえる結果だけを追い求めても、自分自身は何も変わらない。
1日ひとつだけ、強くなる。
過去の自分が結果がでたことでチャラになるわけではないのです。
数字にしやすい現代、外部からの評価によって成果や成長を把握している人が多数派。
結果を残せてるうちはいいのかもしれません。しかし結果を求めすぎると結果に救いを求めるようになるのです。
それは、日々の積み重ねができなくとも結果さえあればダメだった自分はチャラになる考えです。
ダメだった自分が結果を残したことで変われたみたいなストーリーよく見かけますよね。過程なき結果は自分を騙すことしかできません。
なにか重要な存在のように周囲は持ち上げてくれるでしょう。それに溺れて能力を身につける努力をしなくなってしまうのです。時が経つにつれて何も変わってない自分に悩むことにも繋がります
あの頃に世間から賞賛されて受け入れられていたとしても、本当の生きる自信にはなっていなかった。自分を騙すことはできたかもしれない。
1日ひとつだけ、強くなる。
日々の成長を実感して生きる自身に繋げる
それでは生きる自信はどうやって生むのでしょうか?
成果をモチベーションに変えるためには、その成果をきちんと判断してやる必要がある。評価の基準や評価そのものを外にゆだねないこと。本当は気がつけていないだけで、何かしらの小さな成果が日々の生活の中にはあるものだ。その小さな成果に対して敏感でいるためにも低いハードルは有効となる。
1日ひとつだけ、強くなる。
外からわかる目に見える成果でなければならないとの思い込み。
その考えでは評価するペースやタイミングも自分では決められないのです。
日々評価するには自分自信で評価する必要があります。
自分軸をみつけるのです。
「小さな成果は、誰も評価してくれない。だから、自分のやっていることは誰よりも自分が評価しなくてはならない。」
1日ひとつだけ、強くなる。
これが継続するための第一歩です。
さらに「ハードル」を下げることも重要だともいいます。
ここでの注意点は慣れてきてもハードルを高くしないことです。
むしろより低いハードルでも日々成長の実感を抱けることこそ重要です。
小さなきっかけからやる気を失ってしまうこともあります。
隙は知らず知らずのうちに忍び寄ってきますが、低いハードルでも実感できるのであれば少しでも行動すればモチベーションも回復しやすくなるでしょう。
今後も小さな成果を積み重ねられると信じられるからこそ自分を動かす原動力としての成長の期待をもてるのです
最後に
「見返りなく打ち込めるものというものは、そうそうあるものではない。子供の時にはわからなかったけれど大人になって心からそう感じるようになった。」
ゲームセンターに行くのが億劫になった時期や身近なプレイヤーの引退を見送った梅原の言葉です。
なにかに継続して取り組んでいるとかならず隙ができます。
そんな時にでも自分自身にしかわからない小さな成果を自信にすることができれば危機も乗り越えられ、成長につながるでしょう。
小さな歩みを積み重ねることが遠いところへ辿り着く唯一の方法なのです。
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